看護師国家試験に関する概要

高齢者の人口が高まるにつれ、ますます需要が高まっているといわれる看護師。活躍の場は、病院に留まらず、老人ホームといった介護の場や市町村、学校や保育園など多岐に渡ります。しかし、看護師の求人へ応募するには、必要な条件があります。医師の補助的な役割を任される看護師は、医療を安全に行うために、大学や3年制の短期大学において看護学科を専攻し、専門的な知識を習得することが求められるのです。専門の機関で学習して知識を習得し、正しい医療行為が行えることを証明するためにも、看護師国家試験を受験して合格する必要があります。看護師の専門知識を学ぶコースは、多くあります。大学や3年制の短期大学で看護学科を専攻して学ぶ他、中学卒業後に5年一貫コースの高等学校へ通い、看護師国家試験の受験資格を得ることもできます。また、7年間准看護師として勤務した後に2年間の通信制看護学校へ通い看護師国家試験の受験資格を得るというのも一つの方法です。看護を学ぶ各教育機関では、実践学習が多いのが特徴で、カリキュラムの3分の1を占めています。看護師国家試験の内容は、基礎的な知識が問われる「必修問題」や、事例問題が問われる「一般問題」、看護の現場で直面する状況における理解力・判断力が問われる「状況設定問題」から構成されています。判断力や問題解決能力が問われる「状況設定問題」では、設問分が長い傾向にあるため、スピーディーに解くことが求められます。看護師国家試験の合格率は高く、90%前後です。なかでも、新卒者の合格率が高くなっている傾向にあります。